【今週の注目指標】米第4四半期GDP改定値は速報値から改善し、米独り勝ちをさらに印象付けるか
今週27日木曜日22時半に発表される米第4四半期GDP改定値と1月の米耐久財受注が市場の注目を集めています。
独り勝ちの状況の米国。速報値ベースでの昨年第4四半期のGDPは個人消費が第3四半期から鈍化したものの、貿易収支の改善などを受けて第3四半期と同じ前期比年率+2.1%を記録。
日本の第4四半期GDPが前期比年率-6.3%と衝撃的な弱さ。ユーロ圏最大の経済大国ドイツの第4四半期GDPも予想を下回る前期比変わらずと、他の先進国の経済成長が冴えない状況となっているだけに、米経済の堅調さが目立っています。
改定値では+2.2%と若干の上方修正が見込まれています。速報値時点では在庫投資がわずか65億ドルと、前期の694億ドルから大きく減少し、GDPに厳しい影響を与えました(GDP寄与度は-1.09%)。ただ、在庫部門は比較的速報値から改定値の間でブレが出ること、12月の企業在庫が11月から改善してプラスになったことなどから、若干の上昇が期待され、改定値を支える可能性がありそうです。
また、設備投資との関連が深いコア資本財受注の12月分が、GDP速報値前に発表されていた速報値時点での-0.9%から、2月に入って発表された改定値ベースで-0.8%とわずかながら改善されたこともプラス材料です。
予想程度の改善であれば影響は限定的も、予想を超えて改善が見られるようだと、日本やユーロ圏の厳しい経済状況との対比が意識され、ドル買いが加速する可能性がありそうです。
同時に出る1月の耐久財受注は、変動の激しい輸送機器を除いた数字が+0.3%と前回の-0.1%から改善見込み。コア資本財受注は予想値がありませんが、こちらも少し改善が見込まれるところ。好結果を受けて第1四半期のGDPへの期待感が強まるようだと、こちらもドル買いの材料となります。
MINKABU PRESS 山岡和雅
独り勝ちの状況の米国。速報値ベースでの昨年第4四半期のGDPは個人消費が第3四半期から鈍化したものの、貿易収支の改善などを受けて第3四半期と同じ前期比年率+2.1%を記録。
日本の第4四半期GDPが前期比年率-6.3%と衝撃的な弱さ。ユーロ圏最大の経済大国ドイツの第4四半期GDPも予想を下回る前期比変わらずと、他の先進国の経済成長が冴えない状況となっているだけに、米経済の堅調さが目立っています。
改定値では+2.2%と若干の上方修正が見込まれています。速報値時点では在庫投資がわずか65億ドルと、前期の694億ドルから大きく減少し、GDPに厳しい影響を与えました(GDP寄与度は-1.09%)。ただ、在庫部門は比較的速報値から改定値の間でブレが出ること、12月の企業在庫が11月から改善してプラスになったことなどから、若干の上昇が期待され、改定値を支える可能性がありそうです。
また、設備投資との関連が深いコア資本財受注の12月分が、GDP速報値前に発表されていた速報値時点での-0.9%から、2月に入って発表された改定値ベースで-0.8%とわずかながら改善されたこともプラス材料です。
予想程度の改善であれば影響は限定的も、予想を超えて改善が見られるようだと、日本やユーロ圏の厳しい経済状況との対比が意識され、ドル買いが加速する可能性がありそうです。
同時に出る1月の耐久財受注は、変動の激しい輸送機器を除いた数字が+0.3%と前回の-0.1%から改善見込み。コア資本財受注は予想値がありませんが、こちらも少し改善が見込まれるところ。好結果を受けて第1四半期のGDPへの期待感が強まるようだと、こちらもドル買いの材料となります。
MINKABU PRESS 山岡和雅
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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