消費税増税による日本のリセッションの可能性も円売り誘発か=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/02/20 03:16
 きょうの為替市場はドル買いと伴に円安も進んでおり、ドル円のみならず、ユーロ円やポンド円といったクロス円も上昇。ユーロ円は120円台を回復しているほか、ポンド円も一時144円付近まで上昇した。

 株安が一服しており、リスク選好の動きもあるが、日本のリセッションの可能性が円売りを誘発しているとの見方も出ている。今週発表の10-12月の日本のGDPは前期比年率換算で6.3%の大幅なマイナス成長となった。10月の消費税増税の影響が直撃した格好。増税前の駆け込み需要がさほど盛り上がらなかったことを考慮すると、完全に増税が景気を圧迫したようだ。

 さらに中国の新型ウイルス感染の影響が日本にも拡大しており、インバウンドを始め、経済に影響が出ている。1-3月のGDPもマイナス成長に陥る可能性が高まる中、リセッションは濃厚との見方も少なくない。日銀の緩和余力がどの程度あるかは未知数だが、何らかの対応を迫られる可能性もありそうだ。

USD/JPY 111.25 EUR/JPY 120.05
GBP/JPY 143.72 AUD/JPY 74.21

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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