●議会証言でもボラティリティは出ず
昨日から半期に一度のパウエルFRB議長による議会証言が行われています。パウエル議長は新型ウイルス関連への慎重姿勢を示した。さすがに史上最高値圏で推移している株式市場は反応を示しましたが、為替市場は相変わらずの低ボラティリティ。トランプ大統領もすぐさま「FF金利は高すぎる。ドル高が輸出に重石」と呟きましたが、こちらについても市場は全く反応せず、ドル円は109円台後半で小動きとなりました。本邦実需も現水準が「ぬるま湯」相場であえて手を出す必要が無いと考えているのでは? 実需の動意が乏しいとなれば、ドル円相場の方向感醸成に期待するのは難しそうです。長きにわたって三角保ち合いが続いていますが、まだ上値抜けには時間がかかりそうです。相場に波乱が起きるとしたら、筆者的には金利の上昇時だと考えています。金利急騰→株安のシナリオですが、とにもかくにも米金利が2%を超えてからのシナリオとなります。