英ポンド/米ドル、下降トレンド序盤の時間帯

著者:津田隆光
投稿:2020/02/07 10:12

英ポンド/米ドル、足もとのポイントと見通しは?

英ポンド/米ドル・日足・複合チャート
【注目ポイント1】BB・±2σラインの“エクスパンション”成否
【注目ポイント2】ローソク足の“下降バンドウォーク”成否
【見通し】昨年11月時安値「1.27690ドル」付近までの下押しも

英ポンド/米ドルの下値メドは?

英ポンド/米ドル・日足チャートにおいて、下押しフロー主体の相場展開が示現しつつあります。

同チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れしつつある(別図黄色丸印)こと、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが収斂する形となっている(別図赤色点線丸印)ことから、英ポンド/米ドルは下降トレンド序盤を示すチャート形状となっていることが視認できます。

本稿執筆(7日)時点におけるローソク足は、下値サポートラインとして機能するBB(ボリンジャーバンド)・-2σライン(≒1.29114ドル)を一時下回る動きとなっており、これからの時間にかけて、BB・±2σラインの拡張(エクスパンション)とともに、ローソク足がBB・-1σラインと同・-2σラインの間を推移する“下降バンドウォーク”が示現した場合は、もう一段の下値追いとなる可能性も。

その場合は、各メルクマールの“フェイク”(ダマし)にも十分留意しつつ、昨年11月8日時安値である「1.27690ドル」(別図赤色三角印)付近までの下押しを想定すべきでしょう。
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想