ドル/円、新型肺炎リスクを見極めへ
24日のドル/円は、終値ベースで約0.2%下落。新型肺炎の感染拡大懸念が重しとなり一時109.17円前後まで軟化した。新型肺炎患者は週末の間も中国を中心に増加しており、中国政府は旧正月を2月2日まで延長すると発表している。こうした中、今朝のドル/円は108.70円台まで下値を切り下げるなど、新型肺炎による中国経済への悪影響を見据えてリスク回避の円高が進行中だ。本日は、日本株の下押しも予想されるだけに、日中は一段の円高進行を警戒する必要があろう。下値メドは200日移動平均線が通る108.51円前後と日足一目均衡表の雲下限が位置する108.38円前後となる。もっとも、現時点では新型肺炎の発症は中国国内がほとんどで海外での感染例は少ない。世界保健機関(WHO)も、25日時点でのリスク評価として「中国では非常に高い」とした一方で「世界的には低い」とした。週明けの欧米株式市場が持ち直す展開となれば、ドル/円も109円台半ばまで値を戻す余地がありそうだ。