NYコラム(22日)ダウ平均は切り返す展開−再び2万9300ドル台を試す

著者:加藤裕一
投稿:2020/01/22 21:52

▶︎NY株式市場(22日)ダウ平均は再び2万9300ドル台への反発力を試す

22日のアメリカ株式市場は、再び2万9300ドル台を試す展開へ。前日の夕方に発表されたIBMやネットフリックス決算が、EPS・売上高ともに市場予想を上回る内容となったことは買い安心感につながりそう。アメリカ株式市場は、改めて本格化している決算発表に相場の関心が移ってこよう。前日の取引時間中にアメリカでも発症例が確認された中国での新型ウイルスへの警戒感は根強いものの、アジア株の反発で一旦、落ち着きを取り戻すとみる。

▶︎IBMとネットフリックス決算が市場予想を上回るー時間外で上昇

IT・ハイテク決算では、IBMとネットフリックスが先陣を切って2019年第4四半期決算を発表した。両社ともにEPS・売上高ともに市場予想を上回る内容となり、時間外取引で上昇している。特にネットフリックスの株価は、2019年5月高値(385ドル)と9月安値(252ドル)の61.8%戻し水準(334ドル)からの上放れを試すことになる。2月10日に行われる米アカデミー賞には、ネットフリックス作品が最多ノミネートされているという。昨年以上に今年のアカデミー賞ではネットフリックス旋風に注目したい。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想