●太平洋をわたった新型ウィルス 中国武漢から発生した新型コロナウィルス。ついに太平洋をわたり、米国でも感染者が確認されました。市場はリスクオフの様相となっていますが、事前の対策を進めていたこともあり、SARSの時とは異なる印象。ただ、米国に比べ日本の対応がのんびりしているようにも感じられるのですが…。リスクオフの動きも時間が解決してくれると考えていますが、中国は間もなく旧正月。一時的とはいえ、パニックにならないことを願うばかりです。
●日米の株価に変化の兆し?! 昨日日経は218円、NYダウは152ドル安。日経平均は米国株次第というのは皆さんご承知のことと思います。ただ、チャートを眺めていると気になることが。NYダウはシーズナルパターンに反し、上昇トレンドを形成している一方、日経平均はダブルトップを形成したかのように見受けられます。もちろん、まだそう判断するには時期尚早なのですが、上段で触れた新型ウィルスの問題が広がるようだと、24日以降中国市場が休場となることもあり、その代わりに日本株がターゲットにされる懸念が頭をよぎります。現在の本邦実需勢(輸入)の動きを確認すると、リスクオフで円高になった局面でのヘッジを検討している向きもありそうで、109円台前半から109円割れでは相応のドル買い注文が見込めそうですが、仮に株安が進んだ場合、このBidがサポートとして機能するのか否か、注目されます。ドル円のレンジについては引き続き、108.50~110.50円を想定していますが、ここからしばらく日本株の動きを確認していきたいと思っています。