●USMCA合意間近
米中貿易協議にばかり目が奪われていましたが、その一方で、北米大陸に関する貿易協定も合意が近づいています。かつてNAFTAと呼ばれていた自由貿易協定がトランプ大統領によって見直され、3ヶ国間で協議が続けられ、今日にも米上院で可決される見通しとなっています。カナダについては、今月27日より議会が開催されるため、署名については2月以降となりそうですが、まずこちらも合意されるものと思われます。
その意味において、私は北米大陸通貨である米ドル、カナダドル、メキシコペソに注目しています。トランプ大統領としてはドル高をけん制してくるでしょうから、ここからの一段上昇は難しいかもしれませんが、原油価格が安定していることもあり、カナダドル、メキシコペソはしっかりとした動きになるのではないかと考えております。
チャートを確認すると、カナダドル円、メキシコペソ円共に、200日移動平均線の上で推移していることが確認できます。ドル円に比し、滞空時間が長いこともポイント。そして何より、動きが鈍ければ、政策金利が高い国でもあり、スワップを積み上げればいいわけで、ドル円よりも妙味がある通貨ではないかと考える次第です。