【買い】タダノ(6395)

著者:堀篤
投稿:2019/12/23 08:57

反転のタイミング

建設機械・クレーン大手のタダノは、今期、ドイツの大手クレーン会社買収に伴う業績の悪化により、株価を下げてきたが、そろそろ反発のタイミングか。
今年2月23日、タダノは米国Terex社から、ドイツに本拠地を置くDemagクレーン社を約236億円で買収したが、その暖簾代等の算定より、10月30日には、それまで175億円と予想していた営業利益を100億円に下方修正を行った。
この買収は、中期的には、同社が目指す世界一のクレーン会社、という目標に向けた策だと言える一方で、短期的には、Demag事業の赤字を引き継ぐため、業績の足を引っ張っている。
 株価も、中期的な成長率を評価する声がある一方で、目先の業績悪化の程度が大きいことから、売却を進める投資家もおり、株価は、10月30日の下方修正発表以降、15%程度の下落を演じ、1000円の大台を割ってきた。
 しかし、同社の中期的な戦略から見ると、直近の業績悪化は、次の成長戦略への明日足固めともいえることから、株価は、そろそろ反転のタイミングにあると考える。
同社の株式を5%以上保有するシルチェスター・インターナショナル・インベスターは、国際的なアクティビストファンドだが、この10月30日以降も、1000円近辺で買いつけを進めてきた。
堀篤
日本マネジコ、東京スコットマネジメント代表取締役
配信元: 達人の予想

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