米中協議を巡る発言で上下動の末、ドル円は戻り売り優勢に=NY為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/12/14 06:57
 きょうのNY為替市場、ドル円は米中貿易協議を巡る発言などで上下動の末、戻り売りが優勢となった。トランプ大統領がツイッターで、「中国との合意を巡るウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は完全に間違い」と述べた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はきのう、関係者の話として、米国側の関税引き下げ案は3600億ドルの中国輸入品に対して、最大50%関税を引き下げる案を提示していると伝えていた。

 トランプ大統領の発言を受けドル円は急速に売りが強まり、109.25円近辺まで下落した。しかし、その後に中国政府が会見し、「第1段階の貿易交渉は大きな進展があった。米国とは文書を巡って合意が成立。米中は15日の関税発動しないことで一致」などと述べたことから、今度は急速に買い戻されている。WSJが報じていた関税引き下げの部分については「段階的に引き下げる」と述べるに留めている。

 今度はトランプ大統領が「追加関税発動は取り止めるものの、25%の関税は維持」と述べたことに敏感に反応し、再び下値模索になる展開とった。ただ、ドル円は109円台を維持しており、底堅い動きは続いている。

 結局、追加関税が見送られたものの、米国による関税引き下げや、中国による米農産物購入拡大については、それぞれの行動を確認し合いながらというところのようだ。USTRのライトハイザー代表は1月第1週のワシントンでの署名を想定していることを明らかにし、米農産物購入に関して中国から、2年間のコミットメントを確保したとしている。合意は署名後30日で発効されるとしている。ただ、今回の合意は首脳ではく、自身レベルでの署名になる可能性が高いと述べていた。

 ユーロドルは戻り売りが優勢となっており、1.11ドル台前半に下落。特にドルを買う材料もユーロを売る材料もなく、前日の動きの調整が出ているものと思われる。英総選挙で保守党が圧勝したことで、ポンドが急伸し、ユーロも対ドルで連れ高し、1.12ドル付近まで急上昇していた。しかし、ポンドも利益確定売りに押されており、ユーロも伸び悩む動きとなったようだ。

 米中貿易協議も第1段階の合意が発表され、追加関税も見送られる運びとなった。重要イベントが市場の期待通りに通過したことで、このところ買い戻しが強まっていたユーロドルは上げが一服している模様。

 ポンドドルは1.33ドル台前半まで伸び悩んでいる。英総選挙で与党・保守党が圧勝し、ジョンソン首相は1月31日の離脱を明言した。市場の期待以上の勝利だったことから、秩序ある離脱をほぼ確実視している。ポンドドルも1.31ドル台前半から一気に1.35ドル台まで急伸する場面も見られたが、さすがに戻り売りも出ている状況。

 市場の注目は離脱後に移っている。特にEUとの自由貿易協定の行方には関心が高い。もし、来年中に協定を締結できない情勢であれば、ポンドはネガティブな反応を示す可能性もありそうだ。また、EU離脱による英経済への影響に関しても未知数の部分が多い。市場の関心がファンダメンタルズに回帰すれば、ポンド安の材料との見方も出ている。ただ、しばらくは買い戻しの動きが続くのではとの見方も少なくない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶFXから転載しています。

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