こう着の中、ALiNKなどIPOの好スタートを見極め

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/10 08:56
 10日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続こう。9日の米国市場では、NYダウが105ドル安だった。10日から始まる連邦公開市場委員会(FOMC)や、15日に期限を迎える対中追加関税措置の発動可否を見極めたいとの思惑から、様子見ムードとなっている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の23370円。円相場は1ドル108円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや利食い先行の展開となろう。もっとも、重要なイベント前の流れでもあるため、仕掛け的な流れには向かいづらく、日経平均は足元のもち合いレンジでのこう着といったところであろう。昨日もギャップスタート後は狭いレンジでのこう着だったこともあり、方向感は出難いところである。

 昨日は買い一巡後はこう着となったが、重要イベントを控えていることをみれば、上値の重さというよりも底堅さが意識された格好であろう。週末にメジャーSQを控えていることから、オプション権利行使価格の23375-23500円処が現時点では居心地の良いところ。これをブレイクしたとしても23500-23625円のレンジを意識する格好となる。一方で23375円を処を下放れてくるようだと23250-23375円のレンジに移行するため、ヘッジに伴う売りは意識しておきたいところ。もっとも、基本的にはロール中心であるため、小幅な値動きといったところであろう。

 物色の流れとしては、積極的にポジションを取りに行く動きが限られる半面、いったんは利益確定といった意識に向かわせやすく、先行して上昇していた銘柄や足元で好循環の中小型株などへは利食いの動きが強まる可能性がありそうだ。また、本日からIPOラッシュとなり、SOSiLA物流リート 投資法人<2979>テクノフレックス<3449>、ALiNKインターネット<7077>が上場する。マザーズに上場するALiNKインターネットに人気が集中しそうであるが、それ故に資金に広がりがみられなくなるため、まずは好スタートによる需給の広がりを見極めたいところであろう。
<AK>
配信元: フィスコ

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