ポンドドルは上げ一服も1.30ドル台は維持 秩序ある離脱への期待が高まる=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/12/04 03:51
 NY時間の終盤に入ってポンドドルは上げを一服しているものの、10月以来の高値水準である1.30ドル台は維持している。きょうの市場はトランプ大統領の発言で米中貿易協議への期待が後退しており、ドル売りが強まる中、ポンドドルは買いが強まっている。10月には現在の水準で一旦失速しているが、今回はどうか注目される。

 英総選挙が12日に迫る中、世論調査ではジョンソン首相率いる保守党がリードを保っており、この日発表の調査は労働党との差を広げていた。議席も議会の過半数を獲得できそうな情勢で、ジョンソン首相がEUと結んだ協定が議会を通過し、秩序あるEU離脱への期待を高めておりポンドをサポートしている。

 きょうは英建設業PMIが発表になっていたが、依然として景気判断の分岐点である50を下回る状況が続いているものの、低下ペースは鈍化しており、ポンドをサポートしている模様。明日はサービス業のPMIが予定されている。

GBP/USD 1.3005 GBP/JPY 141.20 EUR/GBP 0.8523

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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