今週の日経225予想 週末にかけて動き辛い(11/25週)

著者:山口哲也
投稿:2019/11/25 14:05

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の日経225(TFX)は続落。週初23,298円で寄り付いた日経225は、前週末の内外株高の流れを受けて23,439円まで買われたものの、中国が米中合意に悲観的だとの報道や、米中の第1段階合意が来年にずれ込むとの報道により、これまでの楽観ムードが後退し、売り優勢となり22,715円まで下落。その後は、米国株高などを好感し週末にかけて値を戻し23,131円で引けました。


今週の主要な経済指標は図の通り(大きな図表はツイッターでも配信しています。)ですが、今週も引き続き、米中通商協議の第1段階への合意への米中両国の動向がマーケットの焦点になると思われます。
経済指標については、27日の米第3QGDPや米10月耐久財受注、米10月個人消費支出などに注目です。
また、11月の第4木曜日、今週28日はサンクスギビングデーで米国は祝日です。多くの州では翌日の金曜日も祝日としており、実質4連休となります。米国の株式市場も今週木曜日は休場、翌日も短縮取引となるため、週末は商いが閑散となる可能性があります。
なお、今週末の金曜日がいわゆる「ブラックフライデー」、来週明けの月曜日が「サイバーマンデー」です。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
移動平均線は上から順に13週MA(22,468円)、26週MA(21,787円)、52週MA(21,514円)で、いずれも上向きです。チャート上のピンクのラインは、26週移動平均線のエンベロープ(期間26、乖離率10%)で、先々週の高値23,589は、この上部バンドに抑えられる形となりました。また、ストキャスティクスも%D(84%)がSlow%D(85%)と過熱感がでていることもあり、それぞれが80%を割り込む際には売りを考えたいところです。当面のレジスタンスは、直近の高値23,589円、その上がエンベロープの上部バンド23,965円。サポートは、先週の安値22,715円、その下が13週MA(22,468円)を考えていますが、週末にかけての値動きは海外市場の影響で動きにくくなると予想します。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
価格は200日移動平均線(21,681円)や一目の基準線(23,009円)、転換線(23,077円)、雲(上限21,958円、下限21,379円)の上側に位置しています。
先週までは転換線や基準線を割り込む局面もありましたが、現在は転換線、基準線が目先のサポートとして意識されます。
また、一目の雲も右上に切りあがっていることから、日足チャートは上昇トレンドと判断されます。一方、レジスタンスは直近の高値23,589円を考えます。今週は週初こそ前週末の米株高の地合いを引き継いで高く始まりましたが、今週末はサンクスギビングデーということもあり、動意薄の展開を予想しています。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。チャート画像については、拡大したものをフジトミ公式ツイッター「 日経平均株価指数のフジトミ (https://twitter.com/fujitomi_8740) 」にアップいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想