アエリア Research Memo(3):3事業による効果的なポートフォリオ

配信元:フィスコ
投稿:2019/10/29 15:13
■事業概要

1. 事業内容
ITサービス事業では、主力の(株)エアネットと(株)ファーストペンギンがともに安定成長を続けている。コンテンツ事業では、(株)リベル・エンタテインメントが「A3!」、「蒼焔の艦隊」でスマートフォンゲームのヒットが続き、M&Aしたサイバードも収益貢献を開始した。アセットマネージメント事業は、2017年にスタートして一時収益拡大が一気に進んだが、足元では不動産市況に鑑みてリスクコントロールを強めている。アエリア<3758>のセグメント別売上高構成比は、2018年12月期がITサービス事業20.0%、コンテンツ事業47.0%、アセットマネージメント事業33.0%、2019年12月期第2四半期がそれぞれ18.6%、59.5%、21.9%と環境によって伸縮しており、事業リスクに対して効果的な事業ポートフォリオが組まれていると言えるだろう。


同社のチャレンジを支える安定収益源
2. ITサービス事業
ITサービス事業の主力は、データサービス事業のエアネットとアフィリエイト・プラットフォーム事業のファーストペンギンで、ほかにシステムソリューションやコンサルティングを行う(株)グレイセルズ、ソーシャルアプリの開発やソーシャルメディアの支援をするサイバー・ゼロ(株)などがある。エアネットは、クラウド型メールソリューション「ALLinOneメール」や飲食店向けクラウド型予約管理システム「リザーブキーパー」、独自オンラインストレージサービスを搭載した「WEBooth(ウェブース)」、ドメイン登録などISPサービスなどを法人向けに提供している。データセンターを中心とした事業のため、非常に安定した収益を確保することができる。ファーストペンギンは、アフィリエイト・プラットフォーム事業や広告事業、コンテンツ制作・販売、メディア運営、海外貿易事業、海外就職支援事業、国内就職支援事業などを多角的に行っている。2018年には決済代行事業に新規参入した。アフィリエイト・プラットフォーム事業が主力で、情報商材(厳格な審査基準のもとで扱われる資産運用や自己啓発など商品としての情報)を販売するポータルサイト「infotop」を運営している。「infotop」に登録している販売者・購入者・紹介者は累計300万人以上、販売される商材も8万件を超え、業績は高収益で安定的である。楽天市場に似たビジネスモデルと言われるが、情報商材という単一カテゴリーを扱っている点、商流を管理している点、紹介者(アフィリエイト・パートナー)が存在する点で大きく異なる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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