「材料待ち」は変わらず…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/08/28 10:40

◆“前日の急反発”の調整のみ - 「新たな材料」は見られず…

※ご注意:予想期間は8月29日と表示されていますが、本日(8月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「新たな材料」が跳び出さない状況下、“ドル買い/円売り”はやはり続きませんでした。
しかし「材料待ち」の状況ですので、やはり“下値も限定的”でした。
こうして“前日の急反発”を調整する動きにて押し戻されましたが、“105円割れ”を再び窺うような素振りは、現時点では見られておりません。

◆「米中懸念への不信感(警戒感)」は根強いが…?

結局“△120ドル”で引けた昨日のNYダウですが、その実態は“上を下への揺れ動き(乱高下)”でした。
「方向感定まらず」を如実に表す動きといえ、これは「その他にも波及(もちろんドル円も含む)」と見るのが自然です。
さらに本日は「スポット取引の月末最終応当日」にも当たりますので、“実需絡みのドル買いニーズ”が普段よりも膨らむ可能性も期待されるところです。

「米中懸念への不信感(警戒感)」は根強いものがありますが、“昨日安値(105.589円)”には“日足・一目均衡表転換線(105.590円)”も展開しています。
明確に割り込むとまた話は変わってきますが、「新たな材料」が跳び出してこない限りはその可能性も低い…。
同水準から下には「そう簡単には往かない(往けない)」と見たいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:106.388(8/26高値、8/1~8/26の38.2%戻し水準、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:106.149(8/27高値、20日移動平均線)
上値3:106.071(ピボット1stレジスタンス)
上値2:106.000(大台)
上値1:105.910(8/27NYタイム高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:105.752
下値1:105.589(8/27安値、日足・一目均衡表転換線)
下値2:105.511(ピボット1stサポート、-1σ)
下値3:105.416(8/26安値後の50%押し)
下値4:105.270(ピボット2ndサポート)
下値5:105.187(8/26安値後の61.8%押し)

11:01 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想