再び逆イールドをうかがう ただ、きょうはベアフラット化の動き=NY債券概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/08/22 05:42
米国債利回り(NY時間16:42)
2年債   1.573(+0.061)
10年債  1.591(+0.036)
30年債  2.074(+0.036)
期待インフレ率  1.544(+0.014)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で利回りは上昇。前半は買いが優勢とな利回りは上げ幅を縮小する動きも見られ、10年債利回りは一時マイナスに転じる場面も見られた。
 
 ただ、午後に公表されたFOMC議事録を通過すると利回りは再び上昇する動きを見せていた。「大半が7月の利下げは拡大局面途上での調整(ミッドサイクル・アジャスト)」と判断していたことが明らかになっている。パウエルFRB議長のFOMC後の会見での言及通りではあったものの、市場の期待ほどハト派な印象はなかったのかもしれない。今回のFOMC議事録はパウエルFRB議長のFOMC後の会見以上の新たな情報は見当たらなかった。

 10年債は1.54%まで一時低下した後、1.58%まで戻す展開。一方、政策金利に敏感な2年債は1.57%まで一時上昇。

 2-10年債の利回り格差は2(前日4)に縮小し、再び逆イールドをうかがう動きも見られている。ただ、きょうは短期ゾーン利回りの上昇に伴うベアフラット化の動きで景気後退を意識した動きかは未知数。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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