“結果待ち(様子見)”は続く…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/08/21 10:33

◆巻き戻しに冷水 - 押し戻される…

※ご注意:予想期間は8月22日と表示されていますが、本日(8月21日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「イタリア政局不安(コンテ伊首相辞任)」「Brexit懸念再燃(英バックストップ撤回要求案をEU側が拒否)」は、“リスク選好姿勢(リスク回避の巻き戻し)”に水を差しました。
『ファーウェイは安全保障上の脅威』とのポンペオ米国務長官発言も、「米中懸念」を再認識させた印象があります。
“株高の連鎖”はストップ、米10年債利回りも“1.538%”へと再低下する中、ドル円は“106.163円”へと押し戻されていきました。

◆ただし“リスク回避の再傾斜”には至らず…

もっともマーケットの目は「ジャクソンホール(パウエル議長講演)」にすでに向いていますので、“結果待ち”の様相から、“積極的な売買”は手控えられています。
このため“リスク回避の再傾斜”には至っておらず、“105円台”を覗くこともありませんでした。

つまり本日は「FOMC議事要旨」「日米通商交渉(閣僚級)」が予定されているものの、『こうした傾向は続く』と見るのが自然ということでもあります。

昨日は「“直近高値(8/13:106.972円)”を越え切れずに反落」しましたが、本日(目先)は「“先週末安値(8/16:106.025円)”を割り込むのは難しい」と考えたいところです。
もちろん“株価動向”“債券(利回り)動向”を睨みながらにはなりますが…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:106.769(8/15高値)
上値4:106.693(8/19-20高値)
上値3:106.568(8/19~8/20の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:106.491(8/19~8/20の61.8%戻し)
上値1:106.428(8/19~8/20の50%戻し)
前営業日終値:106.228
下値1:106.163(8/20安値、8/15~8/19の50%押し水準)
下値2:106.080(8/15~8/19の61.8%押し)
下値3:106.000(大台、8/16安値、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:105.834(ピボット2ndサポート)
下値5:105.763(-1σ)

10:53 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想