ドル/円、中国動向を注視
昨日のドル/円は、終値ベースで約1.4%の大幅高となった。一時は105.00円台に弱含む場面もあったが、NY市場に入り急反発。米国が対中関税第4弾の発動を一部延期した事を受けてリスク選好の動きが強まると106.98円前後まで大きく上昇した。あくまでも対中関税発動の「一部延期」に過ぎない事を考えると、円売り材料としての賞味期限はそれほど永くないのかもしれない。ただ、トランプ米大統領は昨日、中国と12日に行った電話協議が「非常に生産的」だったとした上で、「中国はなにか劇的な事をしたいと考えている」と述べた。市場は中国側からの「グッド・ニュース」も期待している模様。なお、本日は中国の7月鉱工業生産と7月小売売上高が発表される。人民元相場の基準値や上海株の動き、香港情勢も含めて中国の動向がアジア市場の焦点となろう。