英中銀はインフレリスクと経済安定化のバランスを取る必要=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/12/20 04:35
 NY時間の終盤に入って、ポンドドルは1.25ドル台前半と本日安値圏での推移が続いている。1.25ドル台はかろうじて維持しているものの、前日から本日にかけての急速な下げで下向きのモメンタムが増している。目先は11月安値の1.2485ドルが意識されそうだ。

 本日の英中銀の金融政策委員会(MPC)では予想通りに政策金利は据え置かれたが、委員の投票行動は6対3で、3名が利下げを主張していた。また、ベイリー英中銀総裁も「金利の方向性は下方で、市場の次回2月の利下げの織り込みは合理的な出発点」と述べていた。短期金融市場では2月の追加利下げの確率を70%程度で織り込んでいる。

 追加利下げ期待が復活しているが、ファンドマネジャーからは、英中銀はインフレリスクと経済安定化のバランスを取る必要があるとの指摘が出ている。

 英中銀はインフレ抑制と経済が弱くなり過ぎないようにするため、来年の利下げは慎重姿勢が取られる可能性が高いという。そのうえで約2回の利下げを予想しているようだ。

GBP/USD 1.2520 GBP/JPY 197.15 EUR/GBP 0.8281

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)