“フェイク”に用心しつつ、打診買いも一案か
メキシコペソ/円は、今週6日、1月3日のフラッシュ・クラッシュ時に付けた安値である5.348円を一時下回る5.345円を付け、年初来安値を更新しています。
上図週足チャートでは、1) 26週MA(移動平均線)がやや右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下放れしていること、そして、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)があることから、週足レベルのメキシコペソ/円は、レンジ相場からの下抜けに警戒する時間帯となっていることが見て取れます。
チャートのアナロジー(類比)分析をしてみると、以下のような傾向・パターンが見られます。
a) ローソク足が「売られ過ぎ」を示唆するBB(ボリンジャーバンド)・-2σライン付近で推移しているケース。
b) SSTC(スローストキャスティクス)を構成する2本の線が「売られ過ぎ」を示唆する20%ライン付近で交差し、その後右肩上がりとなる“ゴールデン・クロス”が示現しているケース。
上記a)およびb)が同タイミングで示現したケース(別図赤色丸印)では、「相場の下げ止まり/下値固め」→「反発フロー」となっていることが視認できます。
足もとのメキシコペソ/円では、上記a)は確認(別図黄色矢印)できるものの、同b)の示現(同青色矢印)に関しては、もうしばらくの時間的経過が必要と言えるでしょう。
逆張り系オシレーター指標特有のフェイク(=ダマし)には十分留意しつつ、積極的に押し目を狙う打診買い戦略※も一案でしょう。(※小口資金で安値レベルを買い下がること。ストップロスオーダー必須。)
一方で、ローソク足がBB・-2σライン(≒5.451円、別図黄色矢印)を終値ベースで下回り、同時にSSTCの両線が右肩下がり推移となった場合は、もう一段の下押しフローとなる可能性も。
その場合は、2018年6月に付けた安値である「5.270円」(別図黒色点線)付近まで下押しする可能性もあるため、警戒が必要でしょう。