ソフトバンク、SUBARU、太陽誘電など

配信元:フィスコ
投稿:2019/08/06 16:00
<9434> ソフトバンク 1479.5  +21.0逆行高。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は2689億円で前年同期比22.0%増益となった。新規に連結したヤフー<4689>を前年同期に遡及修正したベースでは同3.7%
増益となっている。ヤフーの減益やPayPayのマイナス影響を、コンシューマの好調でカバーし実質増益を確保した。市場想定を上回る堅調な決算確認で安心感、高い配当利回り水準を評価する動きが強まる形に。

<6976> 太陽誘電 2136 -68反落。米中貿易摩擦の激化から相場全般の悪地合いを受けて、売りが先行して始まった。その後、前日発表の第1四半期決算が好感され、一時プラスに転じる場面もあった。営業益は96億円で前年同期比60.4%の大幅増益、市場予想を10億円程上回る着地に。MLCCが順調に拡大、固定費や価格下落の抑制が奏効して、会社計画も大きく上回ったようだ。ただ、地合いの不安定さに変化がないことから再び売りが優勢となった。

<7270> SUBARU 2760.0 +206.5急伸。前日の取引時間中に第1四半期決算発表。本日も上値追いの動きが続く形になった。営業利益は922億円で前年同期比60.2%増益、600億円程度であった市場コンセンサスを大幅に上回るポジティブサプライズと捉えられている。Ascent、Foresterなどの新型車やOutbackなどの米国販売好調が好業績の背景。インセンティブ削減なども進み、今期業績コンセンサスが一気に切り上がる形のようだ。

<2587> サントリーBF 4515 +220大幅反発。前日に発表した上半期決算が好感材料となっている。営業利益は509億円で前年同期比9.7%減益だったが、1-3月期の33.1%減益に対して、4-6月期は331億円、同11.0%増益に転じている。市場予想は25億円程度上振れた。国内飲料事業が増益となったほか、アジア飲料事業が想定以上に好調であった。なお、7月の国内飲料事業は梅雨明けの遅れで厳しいスタートになったと見られているもよう。

<3612> ワールド 2234 +221急騰。前日発表の第1四半期決算が好感された。営業益は86.8億円で前年同期比30.5%
増、コア営業益は68.3億円で同1.1%増となった。神戸レザークロス買収による負ののれん発生益計上が営業大幅増益の背景だが、前年同期の高いハードルを加味するとコア営業益の増益確保は健闘と捉えられた。中核であるブランド事業のコア営業利益が大幅増益を達成、在庫管理精度の向上が寄与したとみられている。

<6569> 日総工産 1097 -300ストップ安。前日発表の第1四半期決算がネガティブ視された。営業益は4.8億円で前年同期比28.2%増となったが、通期予想39億円、前期比35.9%増との比較では、進捗率が低く、増益率もやや低い水準となった。業績期待が高いなか、収益成長鈍化への懸念も高まりやすくなっているもよう。電子デバイス、精密・電気機械向け売上減少に加えて、今後の売上拡大に向けた先行投資負担なども響いたとみられる。

<6958> 日本CMK 488 -93一時ストップ安。前日に発表した第1四半期決算が嫌気されている。営業利益は1.4億円で前年同期比81.0%と大幅減益。通期予想は従来の40億円から20億円に下方修正している。主に車載向けの販売が当初見込みを下回るほか、通信関連機器向けやアミューズメント向けの販売も減少の見通しとしている。東南アジアにおける増産投資に伴う費用負担なども重荷に。2016年11月以来の株価500円割れに。

<6914> オプテクスG 1463 +178急騰。前日に上半期の決算を発表、営業利益は13.1億円で前年同期比49.6%減益、7月11日に発表した下方修正値12.5億円を上回って着地した。また、発行済み株式数の2.17%に当たる80万株、10億円を上限とする自社株買いの実施も発表している。取得期間は8月6日から10月31日まで。株価は安値圏にあり、短期的な悪材料出尽くし感や需給改善期待を高める動きが優勢に。

<7004> 日立造 350 -24急落。前日に発表した第1四半期決算が嫌気される。営業損益は64.3億円の赤字で前年同期比13.8億円の損益悪化。機械部門やインフラ部門が売上減少によって収益も悪化した。環境・プラントの減少によって、受注高も2ケタの減少となっており、通期営業利益予想120億円、前期比63.1%の大幅増益には未達懸念が強まる状況へ。今期大幅増益見通し発表前の水準にまで株価は下落へ。

<6965> 浜松ホトニク 3625 -200急落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は194億円で前年同期比9.6%減益となった。半導体製造装置分野向けやFA分野向けが減少。四半期ベースでは、10-12月期1.8%減益、1-3月期9.9%減益、4-6月期17.6%減益と減速基調が強まっている。回復感が見いだせないなか、通期予想261億円、前期比4.3%減益には未達懸念も強まる形へ。
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