船井電、今期経常を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2019/08/05 16:00
 船井電機 <6839> が8月5日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は11.4億円の赤字(前年同期は9.1億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
 併せて、通期の同損益を従来予想の2億円の黒字→31億円の赤字(前期は13.9億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
 同時に、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の12億円の赤字→19億円の赤字(前年同期は1.8億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

 直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-5.7%→-5.8%とほぼ横ばいだった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 (1) 第2四半期連結累計期間第2四半期連結累計期間の連結業績の見通しは、米国トランプ政権の関税強化措置(第4弾)の対象製品となった中国製液晶テレビが早期前倒しで米国市場へ輸出され、短期的に大量の製品が市場に流入したことに加え、中国市場における液晶テレビ需要の減速も相まって、中国から米国への製品輸出が激増しました。これらの影響により当社の液晶テレビ新規売上は減収を見込んでおります。また、中国パネルメーカーによる高水準の液晶パネル供給に液晶テレビの需要が追いつかず、パネル市場における競争激化から液晶パネル価格が下落し、製品の市場価格も下落基調が更に進行する見通しであることから、売上高は40,000百万円となる見込みです。また、売上高の減少及び販売単価の下落による損益の圧迫と、米国市場における過剰な流通在庫に対応する販売促進費用の発生などに伴い、営業損失1,900百万円、経常損失1,900百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,900百万円となる見通しです。(2) 通期通期の連結業績の見通しは、当社の主力販売市場である米国におきましては、引き続き液晶テレビなどの販売競争の激化、販売単価の下落、更なる販売数量の落ち込みが見込まれていること、また、映像ストリーミングサービスの普及やスマートテレビの需要が伸びていることからBDプレイヤー関連製品の市場がさらに縮小すると予想し、減収を見込んでおります。一方、日本市場では、4K有機ELテレビをはじめとする『FUNAIブランド』ラインアップの刷新や、ネイルアートプリンターのOEM並びに自社ブランドの販売拡大、プリンターヘッド技術の応用製品の市場投入などを予定しており、概ね売上計画通りとなるものの、北米市場の落ち込みをカバーするに至らず、売上高85,000百万円、営業損失3,000百万円、経常損失3,100百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は3,200百万円となる見通しです。注:上記の予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。
配信元: 株探

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