米利下げ確率高止まり
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%上昇。米6月小売売上高の好結果を受けてドル買いが強まると一時108.30円台まで上値を伸ばす場面もあった。ただ、トランプ米大統領が「自分が望めば中国製品に追加関税を課す事は可能」と発言した事などから米国株が軟化したため、やや伸び悩んだ。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長ら米金融政策当局者から利下げを支持する発言が相次いだ事もあって、7月末に米連邦公開市場委員会(FOMC)が25bp(0.25%)以上の利下げに動く確率は100%織り込まれたままだ。このうち利下げ幅が50bp(0.5%)になる確率も30%前後で高止まりしている。こうした中、ドル/円は108円台後半にかけて上値が重くなるだろう。主要国株価が調整するようなら再び108円台を割り込む可能性もありそうだ。