合意無き離脱の懸念が完全払拭されない限りはポンドの反転は期待しにくい=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/07/12 03:50
 ポンドドルはNY時間に入って戻り売りに押されており、1.25ドル台前半まで伸び悩んでいる。前日のパウエルFRB議長の米下院での議会証言が予想以上にハト派な印象が市場に広がる中、ドル売りからポンドドルは1.2570ドル近辺まで買い戻されていたが、米CPIを受けて戻り売りに押されている。

 ただ、ポンドが安値圏にあることに違いはない。事実上の次期首相を選ぶ保守党の党首選は続いているが、合意無き離脱のリスクは健在で、その懸念が完全に払拭されない限りはポンドの反転は期待しにくいとの見方は根強い。一部では合意無き離脱になった場合、ポンドは10~15%下落し、ポンドドルは1.10ドルまで下落する可能性を指摘する向きもいる。

 なお、次期ECB総裁に内定しているラガルドIMF専務理事の後任にカーニー英中銀総裁の名前があがっている。きょうも会見の中で記者団からそれについての質問があったが、また、選考プロセスも始まっていない中で、その質問に答える適当な時期ではないと語っていた。

GBP/USD 1.2526 GBP/JPY 135.86 EUR/GBP 0.8988

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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