米雇用統計が決め手になるか
【基調】
方向感模索
【注目イベント】
・米6月雇用統計
・米長期金利、主要国株価
【本文】
本日は、米6月雇用統計が発表される。見どころのひとつは、前回7.5万人増に留まった非農業部門雇用者数が、市場予想(16.0万人増)の通りに持ち直すのかという点だろう。
米6月ADP雇用報告では民間部門の雇用者数は10.2万人増に留まった。また、米6月ISM非製造業雇用指数は前回の58.1から55.0に悪化。6月非農業部門雇用者数に予想以上の結果を期待するのは難しそうだ。もっとも、それだけに予想を上まわった場合のサプライズ度合いは非常に大きいとも言える。仮に米6月雇用統計が強めの結果になった場合は、7月利下げ観測の後退に繋がる事も考えられよう。しかしそうなると、利下げを100%織り込んでいる債券市場や株式市場が混乱に陥りそうで、結果的にドル/円の下落につながる可能性もある。
米連邦準備制度理事会(FRB)による7月利下げが確実視されている現在の市場環境を考慮すると、利下げ期待を冷まさない程度の「ほどほどに弱め」の雇用統計が市場安定のためには最も望ましいのかもしれない。ただ、いずれにしてもドル/円が大幅に上値を伸ばす展開は考えにくい事になる。
方向感模索
【注目イベント】
・米6月雇用統計
・米長期金利、主要国株価
【本文】
本日は、米6月雇用統計が発表される。見どころのひとつは、前回7.5万人増に留まった非農業部門雇用者数が、市場予想(16.0万人増)の通りに持ち直すのかという点だろう。
米6月ADP雇用報告では民間部門の雇用者数は10.2万人増に留まった。また、米6月ISM非製造業雇用指数は前回の58.1から55.0に悪化。6月非農業部門雇用者数に予想以上の結果を期待するのは難しそうだ。もっとも、それだけに予想を上まわった場合のサプライズ度合いは非常に大きいとも言える。仮に米6月雇用統計が強めの結果になった場合は、7月利下げ観測の後退に繋がる事も考えられよう。しかしそうなると、利下げを100%織り込んでいる債券市場や株式市場が混乱に陥りそうで、結果的にドル/円の下落につながる可能性もある。
米連邦準備制度理事会(FRB)による7月利下げが確実視されている現在の市場環境を考慮すると、利下げ期待を冷まさない程度の「ほどほどに弱め」の雇用統計が市場安定のためには最も望ましいのかもしれない。ただ、いずれにしてもドル/円が大幅に上値を伸ばす展開は考えにくい事になる。