期待感はあるが、「見極めるまで動かない」がセオリー…!?
◆楽観論増幅で上値伸ばすも、押し戻される…
※ご注意:予想期間は6月29日と表示されていますが、本日(6月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「米中が貿易戦争停戦で暫定合意(サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙)」
新たに跳び出したこのポジティブ要因を機に、「米中首脳会談への楽観論」は増幅しました。
“巻き戻し”は継続となり、欧州タイム序盤には“108.161円”へ上値を伸ばす場面を見せました。
しかし“反発”もそこまで…。
「承知していない(中国外務省)」
「首脳会議前に何も合意されていない(クドロー米NEC委員長)」
これら発言にて増幅していた「楽観論」は萎み、緩やかに“元居た前日終値(107.779円)水準”へと押し戻されていきました。
◆“全面合意”は期待薄…? - 米中首脳会談
こうした中、いよいよ「大一番(G20/米中首脳会談等)」を迎えます。
「米中首脳会談」に関しては“様々な思惑”が渦巻いていますが、「知的財産権等では溝が残ったまま」と見るのが自然であることを考えれば、“全面合意”は期待薄といえます。
“一部合意”や“交渉継続する旨の合意”が「どのように捉えられるか?」を考えれば、“様子見ムード”は強まり、“積極的なポジション形成”は手控えられると見られます。
◆後は“結果次第”ということになるが…!?
「107円割れ/108円超の滞空時間(約6時間/約4時間)」を考えれば、107円台は“居心地のいい水準”といえます。
これを脱却するほどの材料(ポジティブorネガティブ)は跳び出すのか…?
後は“結果次第”ということになりますが、はっきりするまでは“動かない(動けない)”と見ざるを得ないところです。
“上方向”を期待し、“下方向”を警戒しながら…。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
注:普段よりも記載するラインを拡大しています。
109.620(5/31高値、4/24~6/25の50%戻し、週足・一目均衡表先行スパン下限)
109.455(50日移動平均線)
109.335(週足・一目均衡表転換線)
109.000(大台、+2σ)
108.922(4/24~6/25の38.2%戻し)
108.798(6/11高値、6/17高値、週足・一目均衡表基準線)
上値5:108.614(6/19高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:108.535(+1σ)
上値3:108.366(月足・一目均衡表先行スパン下限、日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:108.161(6/27高値)
上値1:108.000(大台、20日移動平均線、6/27高値後の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:107.778(日足・一目均衡表転換線)
下値1:107.648(6/27安値、6/25~6/27の38.2%押し水準)
下値2:107.595(-1σ、ピボット1stサポート)
下値3:107.468(6/25~6/27の50%押し)
下値4:107.304(6/25~6/27の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:107.093(6/26安値、-2σ、ピボットローブレイクアウト)
107.000(大台)
106.774(6/25安値、1/3安値後の押し目)
106.670(1/3~4/24の76.4%押し※)
106.000(大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
12:15 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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