月末フローに警戒を

投稿:2019/06/26 13:20

月末フローに警戒を

昨晩はブラード・セントルイス連銀総裁が「7月に50bp(0.5%)の利下げを実施する状況にない」と発言しました。ブラード連銀総裁はFOMCの投票権を有する委員であり、先日のFOMCでも利下げを主張するハト派の急先鋒であったため、マーケットはドル買いで大きな反応を示しました。加えて、パウエルFRB議長も「不確実性が緩和を必要とするか注意深く見ているが、短期的な指標に過剰反応しない」と述べ、過度な利下げ見通しをけん制。両者の発言を受けて米主要3指数はそろって下落しており、利下げを背景にしたドル売りは一旦停止しています。また、本日は受け渡しベースでいうと四半期末で月末となるため、ドル需要や、リバランスなどのフローから一時的なドル高には警戒が必要となりそうです。
井口喜雄
トレイダーズ証券 為替ディーラー
配信元: 達人の予想