米国利下げ観測で、ドル円107円台前半。

著者:遠藤寿保
投稿:2019/06/21 09:24

マーケットコンディション

昨日のドル円は、108.08円で始まると、東京時間は、時間外の米10年債利回りの低下を受け、107.55円まで下落。その後、日銀は金融政策維持を決定すると107.47円まで下落。ロンドン時間、下げが落ち着き、買戻しが先行となり、107.88円まで上昇。NY時間、上値の重い展開の中、6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想11.0に対し0.3大きく下振れ、5月米景気先行指標総合指数が予想0.1%に対し0.0%と弱い数値となると、ドル円は売りが先行。中東の地政学リスクも懸念されると107.21円まで売り込まれ107.31円でクローズをむかえた。

米国利下げ観測で、ドル円107円台前半。

注目していた、黒田総裁記者会見だが、サプライズはなく無難な会見となった。米中通商協議を控える中、為替操作と取られる動きは難しいと思われる。米国の利下げ観測は、徐々に強まるのではないか。
テクニカル的に、昨日の安値は、112.39円-109.01円-110.67円からの下値拡張100%(107.29円)レベルとなる。下値計測上では106円台・105円台が見える。まだ、底入れ感はなく下割れに警戒か。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想