流れは「リスクオン」
7日のドル/円は、米5月雇用統計が冴えない内容だった事から108円台を割り込んだものの、雇用統計が利下げ期待を高める格好となり、米国株が上昇したため持ち直した。週末に米政権が対メキシコ関税の無期限停止を発表した事もあって、今朝のドル/円は雇用統計発表前の水準である108.50円台に上昇している。メキシコペソをはじめ新興国通貨に上昇圧力がかかりやすく、世界的に株価の上昇が見込める中、本日のドル/円は「リスクオン」の流れに乗ってどこまで上値を伸ばせるかが見どころとなろう。チャート上の上値ポイントとしては、まずは日足一目均衡表の転換線が通る108.87円前後、次に心理的節目の109.00円、さらには20日移動平均線の109.25円前後などがある。「リスクオン」の主因が米利下げ期待であり、利下げはドル安要因でもある事を考えれば、ドル/円の109円台は上値が重くなりそうだ。