◆膠着は継続、やや買い戻し先行
※ご注意:予想期間は6月8日と表示されていますが、本日(6月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
『現時点での利下げ判断は時期尚早』とのウィリアムズNY連銀総裁/カプラン・ダラス連銀総裁発言もあり、“米利下げ観測”は一応落ち着きを見せています。
このためマーケットテーマは“メキシコ問題”へと移行しましたが、「合意できず」⇒「決裂ではない」⇒「対メキシコ関税先送りを検討」⇒「関税計画は変わっていない」と交錯したこともあり、方向感は定まりませんでした。
こうして昨日は「膠着は継続、やや買い戻し先行」といった動きとなっています。
◆特に本日は「ヘッドラインに振り回される」に注意が必要…
“メキシコ問題”へと関心が集まっていますので、引き続き「ヘッドラインに振り回される」には注意が必要です。
『協議決裂でドル売り』『関税見送りだとドル買い』が想定されますが、いずれも結果次第ということになります。
もう一つ、本日は“米雇用統計”が行われますが、落ち着いているとはいえども“米利下げ観測”は燻り続けているのは事実です。
『予想を下回ればドル売り』が再開する可能性は、そう小さくないと見ておく必要があります。
しかし“ADP雇用統計の悪化(2010年3月来最小:+2.7万人)”がイメージは悪化させているものの、ISMの構成項目・雇用指数は“製造業/非製造業共に悪くありません(製造業52.4⇒53.7、非製造業53.7⇒58.1)”。
つまり「予想を上回った際のドル買い」は想定以上に大きくなる可能性も否定できないことになります。
ただしこちらも結果次第です。
本日は「ヘッドラインの見極め」を主眼に置きながら、「臨機応変な対応」に徹したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.119(5/30~6/5の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:109.000(大台)
上値3:108.906(5/21~6/5の38.2%戻し、5/30~6/5の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス )
上値2:108.621(5/30~6/5の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.564(6/6高値、-1σ)
前営業日終値:108.390(月足・一目均衡表先行スパン下限)
下値1:108.294(6/6安値後の50%押し)
下値2:108.230(6/5安値後の61.8%押し)
下値3:108.151(6/5安値後の76.4%押し)
下値4:108.024(6/6安値、-2σ、大台、ピボット1stサポート)
下値5:107.771(1/10安値、6/5安値、1/3~4/24の61.8%押し※、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:15 ドル円 抵抗・支持ライン追加