引き続き「リスク回避姿勢の深化具合」を確認する局面
◆“リスク回避(円買い)”は深化せず - 緩やかに反発
※ご注意:予想期間は6月6日と表示されていますが、本日(6月5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
注目のパウエルFRB議長発言は“ハト派(利下げの可能性を排除せず)”であり、“米利下げ観測⇒ドル売り”は続きました。
しかしその分だけ昨日は“株価も大幅反発(NYダウ:+512ドル)”となり、“リスク回避(円買い)”が深化することはありませんでした。
このため「緩やかに戻りを試す」となっており、ドル円は“108.355円”へ値を戻す動きを見せています。
◆ただ“上値が重い”は変わっていない…
もちろん“米中懸念”等が払拭されたわけではなく、“米利下げ観測⇒ドル売り”も続いていますので、“上値が重い”が変わったわけではありません。
ただ昨日のパウエル発言を経て、金利先物から見た6月利下げの織り込み度は“25%程度に低下(前日はおよそ40%)”しています。
さらに本日は6月FOMCの叩き台となる“米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉”も予定されており、それまで「新たなポジション構築は手控えられる」といった可能性も高い…。
「株価動向/債券利回り動向を睨みながら…」という前提はつきますが、「下げ一服は続きやすい」と見ながら、本日も「リスク回避姿勢の深化具合」を注意深く確認したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:108.884(5/30~6/4の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:108.735(-1σ)
上値3:108.639(5/30~6/4の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:108.444(6/3高値)
上値1:108.355(6/4高値、月足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:108.136
下値1:108.016(-2σ、大台)
下値2:107.844(6/4安値、ピボット1stサポート)
下値3:107.771(1/10安値、1/3~4/24の61.8%押し※)
下値4:107.601(ピボット2ndサポート)
下値5:107.510(1/4安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加
配信元: