「もう一段の反発(ポジション調整)」が期待できる局面…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/05/20 10:49

◆リスク回避姿勢にさらなる緩み - 110円回復

※ご注意:予想期間は5月21日と表示されていますが、本日(5月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「米中動向を睨みながら…」は続いていますが、先週末も「新たな懸念」が跳び出すことはありませんでした。
このため「好内容の米経済指標(ミシガン大学消費者態度指数が04年1月来の102.4)」、さらに「トランプ米大統領発言(対日・欧の自動車関税を180日間延期)」を背景に、リスク回避姿勢はさらに緩みました。
東京タイムのワンタッチ後は反落に転じていたドル円でしたが、再び上値を窺い、しっかりと110円台に乗せて、先週末の取引を終えています。

◆「上値が重い」は継続するだろうが…?

米中懸念が払拭したわけではありませんので、「上値が重い」は継続すると見るのが自然です。
ただ“週足・一目均衡表先行スパンの雲下限(109.590円)”は「終値ベースで死守」され続けていますので、「テクニカルが悪化」したわけではない…。

「イメージは下方向」は続いていますので、「基本は膠着(揺れ動き)」も続くのでしょうが、「もう一段の反発(ポジション調整)」は十分に期待される局面と考えたいところです。
上値のメドとなるのは、“4/24~5/13の38.2%戻し(110.312円)”、そして切り上がった“日足・一目均衡表先行スパン下限(110.429円)”辺りか…?

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.597(20週移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:110.498(100日移動平均線)
上値3:110.429(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値2:110.292(5/8高値、4/24~5/13の38.2%戻し、5/3~5/13の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:110.186(5/17高値)
前営業日終値:110.016(大台)
下値1:109.825(-1σ、月足・一目均衡表転換線)
下値2:109.741(5/13~5/17の38.2%押し)
下値3:109.669(日足・一目均衡表転換線、月足・一目均衡表基準線)
下値4:109.590(週足・一目均衡表先行スパン下限/基準線、5/13~5/17の50%押し、ピボット1stサポート)
下値5:109.494(5/17安値、5/13~5/17の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想