ユーロドルは一時1.12ドルを割り込む FRBとECBの格差を改めて注目との指摘も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/04/24 01:39
 きょうのNY為替市場はドル買いが強まっており、ユーロドルはNY時間に入って売りが強まっている。一時1.12ドルを割り込む場面も見られた。イースター休暇明けで市場参加者も戻って来ているが、ドル買いから入っているようだ。このところの米経済指標が好調で、次のFRBの行動は利上げとの見方も再び浮上している。そのような中で、ユーロ圏の指標は依然として弱く、ECBはハト派色を強めている状況。

 ドルのバリュエーションは高過ぎるとの見方も多いが、市場は米国と他国の金融政策の方向感の格差を改めて注目しているとの指摘も聞かれる。

 また、5月下旬に実施される欧州議会選挙まではユーロは上値が重い展開が続くとの見方も出ている。ポピュリスト政党が議席を伸ばしそうだが、ユーロやEUを巡って不安定な状況も警戒される。先週発表のIMM投機筋の建玉データによると、ユーロのネットでのショートポジションは減少していたが、ユーロのリバウンドには不十分との指摘も聞かれた。

 ユーロドルは一時1.1190ドル近辺まで下落したが、目先は今月安値の1.1185ドルと3月安値の1.1175ドル近辺が意識される。

EUR/USD 1.1213 EUR/JPY 125.41 EUR/GBP 0.8665

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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