今週の日経225相場予想 22,000円の値固めか?(4/15週)

著者:山口哲也
投稿:2019/04/15 13:07

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の日経225(TFX)は小幅続伸。週初21,902円で寄り付いた日経225は円高やイギリスの合意なき離脱懸念などから軟調に推移し一時21,578円まで下落したものの、米国株の上昇やEU首脳会議でのイギリス離脱期限の延期、ドル円の112円台までの上昇などを受け、22,094円まで上昇し22,074円で引けました。

今週の主要経済指標は図のとおりで、経済指標においては米国のGDPの約7割を占める個人消費の動向を探るうえで重要な指標とされている米3月小売売上高に注目していますが、15-16日に開催される日米通商協議や、15日が提出期限となる米財務省の為替報告書では、円安けん制や円高圧力的な内容となる可能性もあり注意が必要です。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
先週は、日経225が22,000円台を回復し、今週も月曜日現在はこの水準を維持して推移しています。概ね22,000円から23,000円という価格帯は、昨年一年間のコアレンジでとなりこの価格帯でポジションを保有している投資家にとっての損益分岐点とも言えます。
そのため、今週は22,000円台を維持できるかどうかに注目です。
なお、テクニカル的には価格が3月初めの高値や52週移動平均線を上回ってきており、ストキャスティクスが過熱感はあるものの未だ上昇基調であることから、底堅い展開を予想しています。
ただし、ストキャスティクスが80%を下回り、下降基調に変化するようなら、買いは決済し売りを考えます。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
以前からお伝えのとおり、レジスタンスとして意識されていた22,000円処を上回って上昇しています。
基準線や雲は右肩上がりで、ストキャスティクスも再度%D(白い線)がSlow%D(赤い線)を上回ってきているため、スピード調整的展開の可能性は否めないものの、相場のモメンタムは強い状況です。
したがって、基本的には買い継続、新規は当面のサポートとして意識される22,000円をバックに押し目買いを考えたいところです。
なお、ストキャスティクスが80%を割れて下降基調となる場合には、売買スタンスはニュートラルに変更します。

このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想