Ｊフロントが急反発、「次世代」百貨店に期待膨らむ

　J.フロント リテイリング<3086.T>は急反発し、一時は前日比５．６％高の１３２９円まで買われた。同社は９日取引終了後、発表された２０年２月期の連結業績で、売上収益は５０００億円（前期比８．７％増）、営業利益は４８５億円（同１８．６％増）を見込んでいる。今期から国際会計基準（ＩＦＲＳ）の最新基準であるＩＦＲＳ１６号を採用するため、賃借料減があり営業利益を３５億円押上げるが、従来ベースでも営業利益が前の期比１０．０％増の４５０億円を予想している。

　また、同社では２０年２月期を成長に向けた転換点としており、２１年度を最終年度とする中期経営計画の業績について、２０年２月下期に大丸心斎橋店及び２１年２月期に渋谷ＰＡＲＣＯの建て替えオープンの通期寄与によって営業利益が５６０億円になると計画している。新たにオープンする心斎橋店や渋谷ＰＡＲＣＯについて、同社が「次世代」百貨店として、これまでにない店舗構造や、国内初「ニンテンドー・トーキョー」などの体験型コンテンツを充実させるなどの施策を打ち出している。市場からは同社が生き残れる百貨店の勝ち組との見方もあり、買いが流入しているようだ。

出所：minkabuPRESS