今週の米ドル/円予想 今度は日本!日米通商協議は(4/8週)

著者:山口哲也
投稿:2019/04/08 13:52

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は続伸。110.965で寄り付いた米ドル/円は、中国の3月製造業PMIが改善したことや米国の3月ISM製造業景気指数が市場予想より強かったこと、また、米中通商協議の進展期待などから111円台後半まで上昇。注目されていた米3月雇用統計は平均時給が市場予想の前月比プラス0.3%に対し同+0.1%と弱かったものの、非農業部門雇用者数が市場予想の前月比17.7万人増に対し同19.6万人増、2月分も前月比2万人増から3.3万人増に上方修正される結果と強い結果だったことで一時111.830まで上昇。111.680で引けました。

今週の主要経済指標は図のとおりで米国のインフレ動向(消費者物価指数、生産者物価指数)とユーロ圏の金融政策動向(ECB理事会)、FOMC議事要旨に注目です。
ムーア氏やケイン氏などハト派的な考えでトランプ大統領寄りなFRB理事候補の人事動向に加え、今週末の15日に発表予定の米財務省の為替報告書と15日・16日にワシントンで開催予定の日米通商協議など、円高要因になりやすいイベントも控えており、マーケットは全体的にリスクオンムードにあっても米ドル/円相場にとっては、上値が重い展開が想定されます。
また、先週末までワシントンでおこなわれていた米中通商協議は事務レベルでの電話協議が継続。11日からはG20財務相・ 中銀総裁会議、イギリスのEU離脱の行方にも注意が必要です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
価格は各移動平均線を上回っており、それぞれの移動平均線は、13週移動平均線が上向き、26週移動平均線が下向き、52週移動平均線が上向きで、上から順に26週、52週、13週となっています。
先週は26週移動平均線を上回り、111.830まで上昇いたしましたが買いが続かず小休止。
111.275に位置する26週移動平均線を上回っており、当面はこの水準がサポートになるものと考えます。
ただし、トレンド自体が上昇トレンドに入ったのかと言えば、今年の2月3月の高値を上回っているわけではないためそうとは言えません。
一方で今週末にかけて円高(米ドル/円が下落)に向かいやすいイベントが多く、再度、26週移動平均線を下回る可能性が高く、その場合110から112円のレンジ相場が当面続くものと見ています。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
以前からご案内のとおり、セオリーどおりに雲のねじれが相場転換のポイントとなり、その後の米ドル/円は底堅い展開で推移し、一時は200日移動平均線を上回りましたが、本日は再度これを下回っております。
一目の雲や基準線、転換線は上向きですが、遅行スパンが日々線を下回っており、遅行スパンの逆転(一目均衡表の売りサインの1つ)となっています。
また、ストキャスティクスも上昇傾向ですが、80%を超え過熱感が出始めています。したがって、今後はストキャスティクスの売りサイン(80%を割り込む、%DがSlow%Dを割り込む)を確認しておく必要があります。


このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想