サカタインクス Research Memo(7):ESGへの取組みも強化して中期的に収益拡大期待

配信元:フィスコ
投稿:2019/04/01 16:03
サカタインクス<4633>の中長期成長戦略

5. ESGへの取組みも強化して中期的に収益拡大期待
ESGへの取組みも強化している。

E(環境)では、環境マネジメント体制を強化し、強みを持つ環境配慮型製品の拡販や、再生可能エネルギーの導入(滋賀工場に太陽光発電所を設置等)を推進している。S(社会)では、時間外労働削減に向けた労働環境の改善、従業員の安全確保に向けた労働安全衛生の充実などを推進している。G(ガバナンス)では、コーポレート・ガバナンス体制(意思決定・業務執行体制、監査体制、インターナショナル・アドバイザリー・ボード)を確立し、その機能強化を推進している。

なお2017年1月には大阪市女性活躍リーディングカンパニーの認証を取得している。また2019年1月には、GPIFが新たに採用したESG投資のための株式指数「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」の構成銘柄に選定されている。

2018年10月にはアース製薬<4985>と防虫塗工剤を共同開発した。アース製薬の効果持続性の高い防虫、忌避技術とサカタインクスの印刷・塗工評価技術を融合して、高い安全性、加工適正、優れた効果を実現した。2020年実用化予定である。

さらに経済産業省が2019年1月に設立したクリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンスにも参画している。地球規模の新たな課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて、プラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進し、官民連携でイノベーションを加速化する。このアライアンスには2019年1月11日時点で159社・団体が参加している。

世界的に環境対応型製品へシフトする流れが強まっている。そして世界的に市場拡大・開拓余地も大きい。同社は先行してグローバル展開した実績、各国の地域特性に合わせて製品投入するノウハウ、環境配慮型高機能・高付加価値製品の開発・品ぞろえ・高シェアが強みであり、グローバル展開の加速と環境配慮型高機能製品の拡販により、中期的な収益拡大が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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