FOMC後の利回り低下ムードが当初続くも、少し戻す =NY債券概況 

著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/03/22 05:49
 FOMC後に大きく下げた米長期債利回り。ベンチマークとなる10年債利回りは19日に2.63%を付け、昨日のFOMC前には2.59%前後となっていたが、FOMC後に2.52%前後まで急落。今朝がたはその流れ画まで続く流れで一時2018年1月以来となる2.50%割れを示現する展開となった。しかし、そこで利回りの低下が一服し、2.54%前後まで戻して引けている。

 昨日のFOMCでは、現状の景気判断、今後の経済成長見通しなどが引き下げられ、金利見通しも追加利上げ期待が相当に後退し、年内据え置き見通しが示された。さらに今後の追加緩和の可能性も意識されており、FOMCとの相関が強い2年債だけでなく、10年債の利回りにも大きな影響を与える格好で債券高(利回り低下)となった。

 今日も状況は大きく変わっていないが、節目をいったん付けたことで一服感が出ていた。

米国債利回り(NY時間16:49)
2年債   2.408(+0.012)
10年債  2.539(+0.012)
30年債  2.967(-0.004)
期待インフレ率  1.959(+0.003)
※期待インフレ率は10年債で算出

各国10年債
ドイツ  0.041(-0.043)
英 国  1.064(-0.093)
カナダ  1.667(-0.001)
豪 州  1.879(-0.058)
日 本  -0.036(0.000)


minkabuPRESS編集部山岡

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