今週の日経225相場予想 英EU離脱協議のゆくえは?(3/11週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は反落。週初は21,867円と前週末の終値21,773円に比べて94円高で高寄りした日経225は一時21,912円まで上昇したものの、その後は海外株の下落や国内企業のネガティブなニュースに加え、為替相場も円高傾向で推移したことなど、世界的な景気減速懸念の高まりもあり下落基調で推移。週末には一時20,888円まで下落し、21,142円で引けました。
今週の主要経済指標は以下のとおりです。特に注目すべきは米1月小売売上高と米2月消費者物価指数などですが、EU離脱をめぐる英議会採決(協定案についての採決が否決された場合は⇒合意なき離脱についての可否を問う採決)などもあり、イギリス発のリスクオフにも注意が必要です。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
各移動平均線の位置関係や傾きから中長期のトレンド自体は下降基調となっている中で、12月末の安値から上昇して推移し、先週初めには一時年初来高値となる21,912円まで上昇いたしました。しかし先週は22,000円処に位置する52週移動平均線に上値を抑えられ、21,737円に位置する26週移動平均線を割り込んで13週移動平均線付近まで下落。先週、お伝えのとおり22,000を上回れずに下落してきていることから、中短期のトレンドも下降基調となってきていると考えており、戻り売り局面とみています。
レジスタンスは26週移動平均線が位置する21,653、その上が22,000。サポートは20,814。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
先週お伝えのとおり、先週は200日線など複数のチャートポイントが位置する22,000円を上回らずにストキャスティクスが80%を割れたため、短期的な買い目線からは一転、売り目線で考えています。
ただし、遅行スパンが雲の上限や日々線に下支えされていることや、日々線が雲の上限や基準線に下支えされていることから、当面の売買戦略は戻り売りでサポートとして意識される21,000で買い戻しを考えたいところで、その場合でも雲の上限が位置する20,994円を下回る場合は、更なる下値の模索と見て売りと考えます。
このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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