200週移動平均線を超えられなかったドル円
いつも大変お世話になっております。
トレードタイムの記事をご覧頂き有難うございます。
■先週は、米中通商協議進展が期待される中、トランプ大統領も前向きな発言があったことで一時、112円台に突入する場面がありました。
しかし、ECB理事会会合でユーロ圏の成長見通しを大幅に下方修正したことや対日貿易赤字に不満を表明したこと、そして週末のネガティブサプライズとなった米非農業部門雇用者数をうけて110円台後半に突入しました。
何とか週末の買戻しもあり111円台はキープしたものの後味の悪い週末となりました。
■さて、これまで好調をキープしていた米雇用市場ですが、2017年9月以来の小幅な伸びにとどまりました。
市場予想と大幅な乖離だっただけにネガティブサプライズで週末の急落は理解できる気がします。
しかし、この1回だけで全てを判断するのは時期尚早だとも思えます。
1月の反動という見方も出来ますが、少なくても今後は今まで以上に主要な経済指標の動向や世界的な景気減速に対する懸念は一段階ギアが上がった気がします。
特に今月の19-20日に開催するFOMCを前に以下の経済指標に注目しています。
・11日(月)小売売上高
・12日(火)消費者物価指数(CPI)
・15日(金)鉱工業生産
■週初めからの小売売上高になります。
先月の発表で既にネガティブサプライズになっているだけに注目になります。
2009年9月以来の大幅減少で警戒が必要です。既に予想ではマイナス0.1%と出ていますが、もし2ヶ月連続でマイナスになるようであれば、景気減速と判断され先週の雇用統計を助長する材料になりやすいです。
■その翌日に発表する消費者物価指数でインフレ状況に確認することになります。
こちらも上記同様に予想値を下回ることになれば、来週に開催するFOMCに大きなインパクトを与えることになります。利上げサイクル見直しを囁かれている中では、敏感に反応する材料になります。
■最後に、週末の鉱工業生産になります。こちらも前回がマイナス圏に落ち込んだだけに要警戒になりそうです。
米国の景況感を探る上では重要な指標になります。
■今週は米国の指標に焦点を当てたトレードになると思いますが、既にテクニカルでは売りサインが出ていました。
先週の5日の高値(112.12円)は1日の高値を更新下にもかかわらず、RSI(相対力指数)は下がっていました。つまり逆行現象(ダイバージェンス)になっていたことで、売られやすい地合いだったことになります。
■テクニカルの売りサインと世界経済の成長減速、ユーロ圏やカナダといったところの主要の中央銀行が金融政策の変更は「売りシグナル」への警鐘のようにも見えます。
これまで米中通商協議進展といった材料に買い方も材料としては新鮮味にかける気がします。
既に報道でも出ていますが米中通商協議は4月にずれ込む見通しも出ているだけに、今度は疑心に変わる可能性もあるので安易な押し目買いだけには注意したいです。
■これまで米国ファーストでトランプドリームを描いてきた相場も潮目を迎える時期に差し掛かりそうです。
少なくても米国政府内でも混乱する材料が目白押しであり、世界を見渡せば景気減速となっているだけに、これまでグローバリゼーションと土台に世界経済も成長してきました。
そんな世界経済は米国の政策に嫌気が差してきたのと同時に地政学リスクも北朝鮮をはじめ出始めているので、本当の意味で発想を切り替える時期だと思っています。
■最後に、ドル円のテクニカルです。
テクニカルでは上述したように一旦、天井をつけた可能性があります。週間足ベースでも200週移動平均線を超えられなかったこともあり、日足ベースではあっさりと200日移動平均線を下抜けてしまいました。
目先は110円をキープできるかに注目したいです。2月27日安値(110.37円)を下抜けるようであれば、意外とあっさり110円を抜けるのではないかと思っています。
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■先週は、米中通商協議進展が期待される中、トランプ大統領も前向きな発言があったことで一時、112円台に突入する場面がありました。
しかし、ECB理事会会合でユーロ圏の成長見通しを大幅に下方修正したことや対日貿易赤字に不満を表明したこと、そして週末のネガティブサプライズとなった米非農業部門雇用者数をうけて110円台後半に突入しました。
何とか週末の買戻しもあり111円台はキープしたものの後味の悪い週末となりました。
■さて、これまで好調をキープしていた米雇用市場ですが、2017年9月以来の小幅な伸びにとどまりました。
市場予想と大幅な乖離だっただけにネガティブサプライズで週末の急落は理解できる気がします。
しかし、この1回だけで全てを判断するのは時期尚早だとも思えます。
1月の反動という見方も出来ますが、少なくても今後は今まで以上に主要な経済指標の動向や世界的な景気減速に対する懸念は一段階ギアが上がった気がします。
特に今月の19-20日に開催するFOMCを前に以下の経済指標に注目しています。
・11日(月)小売売上高
・12日(火)消費者物価指数(CPI)
・15日(金)鉱工業生産
■週初めからの小売売上高になります。
先月の発表で既にネガティブサプライズになっているだけに注目になります。
2009年9月以来の大幅減少で警戒が必要です。既に予想ではマイナス0.1%と出ていますが、もし2ヶ月連続でマイナスになるようであれば、景気減速と判断され先週の雇用統計を助長する材料になりやすいです。
■その翌日に発表する消費者物価指数でインフレ状況に確認することになります。
こちらも上記同様に予想値を下回ることになれば、来週に開催するFOMCに大きなインパクトを与えることになります。利上げサイクル見直しを囁かれている中では、敏感に反応する材料になります。
■最後に、週末の鉱工業生産になります。こちらも前回がマイナス圏に落ち込んだだけに要警戒になりそうです。
米国の景況感を探る上では重要な指標になります。
■今週は米国の指標に焦点を当てたトレードになると思いますが、既にテクニカルでは売りサインが出ていました。
先週の5日の高値(112.12円)は1日の高値を更新下にもかかわらず、RSI(相対力指数)は下がっていました。つまり逆行現象(ダイバージェンス)になっていたことで、売られやすい地合いだったことになります。
■テクニカルの売りサインと世界経済の成長減速、ユーロ圏やカナダといったところの主要の中央銀行が金融政策の変更は「売りシグナル」への警鐘のようにも見えます。
これまで米中通商協議進展といった材料に買い方も材料としては新鮮味にかける気がします。
既に報道でも出ていますが米中通商協議は4月にずれ込む見通しも出ているだけに、今度は疑心に変わる可能性もあるので安易な押し目買いだけには注意したいです。
■これまで米国ファーストでトランプドリームを描いてきた相場も潮目を迎える時期に差し掛かりそうです。
少なくても米国政府内でも混乱する材料が目白押しであり、世界を見渡せば景気減速となっているだけに、これまでグローバリゼーションと土台に世界経済も成長してきました。
そんな世界経済は米国の政策に嫌気が差してきたのと同時に地政学リスクも北朝鮮をはじめ出始めているので、本当の意味で発想を切り替える時期だと思っています。
■最後に、ドル円のテクニカルです。
テクニカルでは上述したように一旦、天井をつけた可能性があります。週間足ベースでも200週移動平均線を超えられなかったこともあり、日足ベースではあっさりと200日移動平均線を下抜けてしまいました。
目先は110円をキープできるかに注目したいです。2月27日安値(110.37円)を下抜けるようであれば、意外とあっさり110円を抜けるのではないかと思っています。