押し目買いの手掛けづらさ意識

配信元:フィスコ
投稿:2019/03/06 12:24
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21603.10;-123.18TOPIX;1616.22;-3.01

[後場の投資戦略]

 本日は朝方から売りが先行し、日経平均は3ケタの下落で前場を折り返した。ファーストリテ1銘柄の押し下げ幅が大きい印象はある。アジア市場では中国・上海株などが底堅く推移しており、後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れの思惑も広がるため、一段と売り込まれる流れとはならないだろう。とはいえ、米中通商協議が佳境を迎えるなかで米国株に上げ一服感が出てきており、積極的な押し目買いは手掛けづらい。中国を中心とした世界経済の減速懸念も株式相場の重しで、今晩発表される米国の2月ADP雇用統計、12月貿易収支などの内容を見極めたいとの思惑が出てくるだろう。前場の東証1部売買代金は概算で8400億円にとどまっており、投資家の手控えムードが窺える。後場の日経平均はマイナス圏でもみ合う展開が続きそうだ。

 本日はマザーズ指数も4日ぶりに反落している。前日に相場のけん引役となったサンバイオ<4592>を中心に利益確定売りが優勢。一方でジーニー<6562>などが値を飛ばしており、個人投資家の物色意欲は根強いとみられるが、相場全体の地合い睨みでといったところだろう。
(小林大純)
<AK>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
757.0
(12/20)
-4.0
(-0.52%)
1,705.0
(12/20)
-17.0
(-0.98%)