今週の日経225相場予想 2月雇用統計など主要指標に注目(3/4週)
【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は続伸。米国株の堅調さにつられ週初21,585円で寄り付いた日経225(TFX)は、米朝首脳会談の交渉決裂で一時的に値を崩すも、その後は米中貿易摩擦鎮静化への期待から円が売られたことなどもあり大きく反発いたしました。週末に発表されたISM製造業景気指数は54.2(市場予想55.8、前回値56.6)と2年3ヶ月ぶりの低水準に低下弱い結果でした。米経済成長への懸念との見方もありますが、その一方で寒波の影響などもあったという見方もできます。終値は21,773円。
今週の主要経済指標は以下のとおりです。特に注目すべきは2月ISM非製造業景況指数、ECB理事会、2月の米雇用統計に注目です。
【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
12月末の安値から上昇して推移し、21,000円台後半での推移となっています。価格が13週移動平均線と52週移動平均線の上側に位置しており、上昇傾向のストキャスティクスも50%を上回っており、当面は底堅い展開が予想されますが、22,068円に位置する52週移動平均線がレジスタンスとして意識され、22,100円を突破できるかどうかが上昇トレンド転換への鍵となります。22,000台のチャートポイントとしては、その他に月足の12ヶ月移動平均線(22,129円)や日足の200日移動平均線(22,090円)があります。そのため、これらを上回れず、ストキャスティクスが下落基調となるようであれば、売りを考えたいところです。
【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足チャートは以前からお伝えのとおり三役好転となり、転換線に支持されながら上昇傾向にあります。遅行スパンも一目の雲を上回りつつあり、目先は底堅い展開が予想されます。
ただし、週足でもお伝えのとおり22,000円越えには200日移動平均線(22,090円)が位置しており、これがレジスタンスとして意識されます。
そのため、22,000を上回れずにストキャスティクスが80%を下回り下降基調となるようであれば、買いから一転し売りと見ています。
逆にこの水準を上回るようであれば、押し目買い継続と考えます。
このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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