レンジ内でうまく立ち回ろう

投稿:2019/02/27 14:55

レンジ内でうまく立ち回ろう

昨夜行われたパウエルFRB議長の議会証言では「貿易交渉など政府の政策に不透明感があり、将来の金融政策の変更は様子見が検討される」、「経済見通しは良好、しかし一部に相反する流れがある」と述べました。発言はこれまでを踏襲した形で、ハト派スタンス継続の流れです。マーケットはややドル売りで反応しましたが、ドル円は110円ミドルで膠着しており、明確な方向感は出せていません。

ここからのイベントとしては本日から行われる米朝首脳会談に注目が集まります。しかし、今回2回目の米朝首脳会談は1回目の会談と違い緊迫感はありません。北朝鮮の非核化を「急いではいない」とトランプ大統領が述べたように大きな進展の可能性は低いと見ています。

ドル円はテクニカル的にみるとレンジ継続と考えており、下値は2月15日の安値110.25円、上値は200日移動平均線の差し掛かる111.30円です。この数週間ドル円は110円台ではしっかり値固めはできており、レンジの下限にもなる110円ミドルは買っていけるかもしれません。もみ合いがかなり続いているので、上下ブレイク時は注意が必要ですが、このまま方向感が出せないのであればこのレンジ内でうまく立ち回るしかなさそうです。
井口喜雄
トレイダーズ証券 為替ディーラー
配信元: 達人の予想