今週の日経225相場予想 21,000円をサポートに小動き?(2/18週)

著者:山口哲也
投稿:2019/02/18 12:27

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の日経225(TFX)は反発。
週初20,445円で寄り付いた日経225は、米中通商協議の進展期待や米政府機関一部閉鎖懸念の後退を受け上昇。レジスタンスとして意識されていた13週移動平均線や日足の一目雲の上限が位置する21,000円を上回り、週末にかけては21,000円台での推移となりました。
終値は21,280円。

今週の主要経済指標は図のとおりです。特にFOMC議事録については、FEDメンバーのハト派姿勢が確認できると考えられます。なお、2月18日は米国市場がプレジデンツデーで休場、米中通商協議は引き続き今週はワシントンで協議が継続されます。トランプ大統領の非常事態宣言について民主党は合法性を問う法廷闘争も辞さないとしており、今後のゆくえに注目です。また、米商務省が自動車輸入に関する調査報告書を提出する予定となっており、一部報道では外国からの自動車輸入を米国の安全保障上のリスクと結論づける内容で、25%の関税賦課も辞さないと伝えられているため、国内自動車関連株については弱材料となる可能性があります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
12月末の安値から上昇して推移し、先週は節目として意識される21,000円を突破しました。価格が13週移動平均線の上側に位置していることから短期的には押し目買いを考えたいところです。レジスタンスは、26週移動平均線や52週移動平均線が位置する22,000前後。しかしながら、52週移動平均線と26週移動平均線がデッドクロスし、その後下向きで推移していることから、中長期的には下降トレンド継続と見ています。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足チャートは転換線に支持されながら上昇傾向にあり、先週は一目雲の上限を上回ったことで、先週お伝えのとおり三役好転となりました。
短期的には上昇トレンドと見ており、当面は、一目の雲の上限や転換線、基準線がサポートとして機能するものと思われます。

一方で価格は下向きの移動平均線の下に位置していることから中長期的には下降トレンドと考えられ、再度これらの水準を下回り、ストキャスティクスが下向きとなるようであれば、今度は、21,000円をバックに売りを考えたいところです。

このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想