日米通商協議はいつ?
3月1日を前に米中貿易問題が佳境に入ってきています。今週11~13日には次官級協議、そして明日14日からは閣僚会議が行われることとなっています。政府関係者から「米中貿易協議の期限を延長し、中国製品に対する関税引き上げを先送りにする可能性が高い」との発言もあり、市場は議論の期待感から俄かリスクオンの様相になっています。もちろん結果が出るまで市場は動きづらいわけですが、こちらの案件については、過度な下落要因にはならないのでは?と見ています。とは言え、ドル円相場は円安・ドル安の狭間で方向感の出にくい状況に変わりはありません。
●日米通商協議はいつ?
この米中貿易問題の後には、日米の通商協議が控えています。本来であれば1月末からそちらの交渉もスタートしていたわけですが、政府機関閉鎖の影響もあり、先送り状態(一部には春からとの観測も)。また、市場の一部には中国の次はEUとの声もあり、どの段階でスタートするのかは分からない状態です。日本にとって、かなり厳しい内容を突き付けられそうなだけに、こちらの問題の方がより市場に大きなインパクトを与えるのではないかと考えています。それまでは、中々ボラティリティが高まることはないというのが私の見立てです。
実需に目をやると、3月期末を控え動きがせわしなくなっているようです。輸入勢は現水準でのエントリーは見送っているようですが、足元の当用買いは相応の水準を維持。ドル円相場のサポート要因となっています。輸出勢は110円台半ばでのヘッジにめどがついたようです。今後はさらなる円安を目標とするのか、はたまた現水準での積み増しを検討するのか、悩ましいところです。3月に入ると、金融機関等のレパトリも持ち込まれます。現水準からさらなる円安方向への動きが難しいと判断すれば、一気に円転フローを持ち込んでくる可能性がありそうです。
目先、20ヶ月移動平均線の110.74円を上抜けられるのかがポイントになりそうです。
●日米通商協議はいつ?
この米中貿易問題の後には、日米の通商協議が控えています。本来であれば1月末からそちらの交渉もスタートしていたわけですが、政府機関閉鎖の影響もあり、先送り状態(一部には春からとの観測も)。また、市場の一部には中国の次はEUとの声もあり、どの段階でスタートするのかは分からない状態です。日本にとって、かなり厳しい内容を突き付けられそうなだけに、こちらの問題の方がより市場に大きなインパクトを与えるのではないかと考えています。それまでは、中々ボラティリティが高まることはないというのが私の見立てです。
実需に目をやると、3月期末を控え動きがせわしなくなっているようです。輸入勢は現水準でのエントリーは見送っているようですが、足元の当用買いは相応の水準を維持。ドル円相場のサポート要因となっています。輸出勢は110円台半ばでのヘッジにめどがついたようです。今後はさらなる円安を目標とするのか、はたまた現水準での積み増しを検討するのか、悩ましいところです。3月に入ると、金融機関等のレパトリも持ち込まれます。現水準からさらなる円安方向への動きが難しいと判断すれば、一気に円転フローを持ち込んでくる可能性がありそうです。
目先、20ヶ月移動平均線の110.74円を上抜けられるのかがポイントになりそうです。