今週の米ドル/円予想 ドルインデックスは弱い!(1/28週)

著者:山口哲也
投稿:2019/01/28 14:39

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は109円台で保ち合い。週初109.765で寄り付いた米ドル/円はじり安で推移し一時109.140まで下落する局面もありましたが、その後は米中の貿易問題改善期待や米企業の好決算を受けて米ドルが買われ110.00まで上昇。その後は概ね109円台後半での推移となりました。
今週の主要経済指標は以下のとおりで、特にFOMC、雇用統計、ISM製造業景況指数に注目が集まります。
FOMCにおいては、今年からFRB議長の定例記者会見がFOMC毎におこなわれます。
経済指標以外では、米中通商協議や多くの米企業決算が予定されており、米株の上昇はリスクオンの円売りに繋がるため注目です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
先週の米ドル/円も引き続き52週移動平均線にも届かずといった状況です。中短期の移動平均線は下降基調で、短期線(13週)が中期線(26週)を下回っており、弱い印象となります。中短期の移動平均線と長期移動平均線との値幅が未だ広いため、当面はスピード調整の動きになり易いものと思われますが、引き続き買いは様子見。戻り売りを考えたいところです。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
先週はほぼ109円台での推移で、ストキャスティクスは下降トレンドとなりました。

転換線に下支えされて入るものの、一目で重要な基準線が下向きになっています。また、一目の雲も下向きで、相場は一目の雲と200日移動平均線の下側に位置しているため、引き続き、売りを考えて行きたいところです。

このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想