半導体関連株の上昇と先物の買い仕掛けから

著者:斉藤紀彦
投稿:2019/01/25 17:54

4日ぶりに反発しましたが

日経平均は+198円高の20773円と4日ぶりに反発しました。

朝方は、米国株市場は高安まちまちでしたがフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が大幅上昇したことを受けて半導体関連株中心に買われて始まりました。

その後も米国株時間外取引や上海株の上昇などが支えとなって、後場に入ると高値で+269円高の20844円まで上昇する場面もありました。

買い一巡後は、週末ということもあって戻り売りから大引けにかけて上値が重くなりましたが、終値としては2018年12月19日以来、約1ヶ月ぶりの高い水準となっています。

東証1部の売買代金は2兆2071億円、騰落銘柄数は値上がり1337銘柄、値下がり697銘柄、日経225採用銘柄では値上がり175銘柄、値下がり46銘柄でした。

日経ジャスダック平均は続伸、東証マザーズ指数は3日続伸しました。

日経平均のテクニカル指標は、おおむね中立圏ですが高値圏に到達するものも再度出てきました。

きょうは朝から先物の買い仕掛けが入ったうえに、アジア株市場が堅調に推移したことも買い戻しを誘って週末の割には強い展開となりましたが、引き続き米中貿易交渉の難航や米政府機関の閉鎖による世界経済への悪影響懸念などもありますので、買い戻し以上に買いが続くイメージはあまり持てません。

来週から発表が本格化する18年4-12月期の国内企業の決算への期待もあまり強くないことから、やはり目先は戻せても上値は重くなってくると思います。

25日線(今日現在:20409円)が今後も下値を支えきれるのかどうか試す場面はありそうですので、やはり目先は戻りがあれば売っておくのが無難だと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想