米イベント控えてドルは方向性欠く、ユーロ売りポンド買いに=ロンドン為替概況
米イベント控えてドルは方向性欠く、ユーロ売りポンド買いに=ロンドン為替概況
28日のロンドン市場は、ユーロ売りポンド買いの流れが続いている。両通貨の動きにひきずられてドル相場はドル買いからドル売りに転じており、全般に方向性を欠く動きになっている。このあとのNY市場では米第3四半期GDP改定値の発表やパウエルFRB議長の講演が予定されており、イベント前の調整の面が強かったようだ。ドル円は114円台に届かず、小反落。ユーロドルは売り先行、ポンドドルは次第に買いが強まっている。イタリア予算をめぐってはEU側からは大幅修正を求めるとの報道があり、現行案にこだわる伊政府との溝は深い。このあと英政府や英中銀がブレグジットに関連した経済分析を公表する予定となっており、合意なき離脱のマイナス面が強調されるとの思惑もあるようだ。
ドル円は113円台後半での取引。序盤は日本株やアジア株の上昇とともに米債利回りが上昇し、高値を113.90レベルまで伸ばした。しかし、その後は欧州株が売買交錯し、米債利回りは前日比マイナスに転じた。ドル円は113.75近辺へと押し戻されている。値幅は限定的で、米イベント待ちになっている。
ユーロドルは1.12台後半での取引。序盤は1.13ちょうど近辺から1.1267レベルまで下押しされた。その後は買いに転じて1.1290近辺まで反発。1.12台後半で下に往って来いとなっている。ユーロ円は序盤はドル円とともに買われ、128.69レベルの高値をつけた。しかし、上値が重くなり、その後は128.25レベルまで下押しされた。足元では128円台前半での揉み合いになっている。対ポンドでの売り圧力が継続しており、ユーロの上値は重い。ドンブロスキスEU副委員長の、イタリアとEUは依然かけ離れている、イタリアは予算案の大幅修正が必要、との発言を伊スタンパ紙が報じた。ディマイオ伊副首相は、市民との約束を裏切るわけにはいかないと修正に難色を示している。
ポンドドルは1.27台後半での取引。序盤には1.2730台から1.2760台での振幅がみられたが、その後は上抜けている。取引中盤にかけて1.2796レベルまで高値を伸ばした。ポンド円も145.00-20レベルでの揉み合いから抜け出して、一時145.57レベルまで高値を伸ばした。ポンドに関しては新規材料はでていないが、このあと英政府や英中銀がブレグジットに関連した経済分析を公表する予定となっており、合意なき離脱のマイナス面が強調されるとの思惑もあるようだ。イベントを控えて、ポンド売りポジションが巻き返された面もありそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
28日のロンドン市場は、ユーロ売りポンド買いの流れが続いている。両通貨の動きにひきずられてドル相場はドル買いからドル売りに転じており、全般に方向性を欠く動きになっている。このあとのNY市場では米第3四半期GDP改定値の発表やパウエルFRB議長の講演が予定されており、イベント前の調整の面が強かったようだ。ドル円は114円台に届かず、小反落。ユーロドルは売り先行、ポンドドルは次第に買いが強まっている。イタリア予算をめぐってはEU側からは大幅修正を求めるとの報道があり、現行案にこだわる伊政府との溝は深い。このあと英政府や英中銀がブレグジットに関連した経済分析を公表する予定となっており、合意なき離脱のマイナス面が強調されるとの思惑もあるようだ。
ドル円は113円台後半での取引。序盤は日本株やアジア株の上昇とともに米債利回りが上昇し、高値を113.90レベルまで伸ばした。しかし、その後は欧州株が売買交錯し、米債利回りは前日比マイナスに転じた。ドル円は113.75近辺へと押し戻されている。値幅は限定的で、米イベント待ちになっている。
ユーロドルは1.12台後半での取引。序盤は1.13ちょうど近辺から1.1267レベルまで下押しされた。その後は買いに転じて1.1290近辺まで反発。1.12台後半で下に往って来いとなっている。ユーロ円は序盤はドル円とともに買われ、128.69レベルの高値をつけた。しかし、上値が重くなり、その後は128.25レベルまで下押しされた。足元では128円台前半での揉み合いになっている。対ポンドでの売り圧力が継続しており、ユーロの上値は重い。ドンブロスキスEU副委員長の、イタリアとEUは依然かけ離れている、イタリアは予算案の大幅修正が必要、との発言を伊スタンパ紙が報じた。ディマイオ伊副首相は、市民との約束を裏切るわけにはいかないと修正に難色を示している。
ポンドドルは1.27台後半での取引。序盤には1.2730台から1.2760台での振幅がみられたが、その後は上抜けている。取引中盤にかけて1.2796レベルまで高値を伸ばした。ポンド円も145.00-20レベルでの揉み合いから抜け出して、一時145.57レベルまで高値を伸ばした。ポンドに関しては新規材料はでていないが、このあと英政府や英中銀がブレグジットに関連した経済分析を公表する予定となっており、合意なき離脱のマイナス面が強調されるとの思惑もあるようだ。イベントを控えて、ポンド売りポジションが巻き返された面もありそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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