今週の日経225相場予想 レンジ相場での推移か?(11/12週)

著者:山口哲也
投稿:2018/11/12 11:30

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

【今週の主要イベント】
先週の日経225(TFX)は続伸。22,120円で寄り付いた日経225(TFX)は、中間選挙の結果を受け米国株が上昇したことから日本株も連れ高に推移し22,736円まで上昇したものの、FOMC後に米長期金利が上昇したことで週末にかけて売られる展開となり、一時22,216円まで下落。22,342円で引けました。
今週の主な経済指標は図のとおりで、特に月末の米中首脳会合を見据えた米中の経済指標に注目です。また、英国のEU離脱問題やイタリアの財政問題(提出期限は13日)と原油価格の動向、パウエルFRB議長の発言にも目を向けておきたいところです。
なお、12日は米国市場が退役軍人の日(11月11日)の振替休日となっています。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
先週の日経225(TFX)は続伸となりましたが、終値ベースで各移動平均線を上回ることができませんでした。
移動平均線の順序は上から短期(22,863円)、中期(22,703円)、長期(22,602円)という順序になっており、ストキャスティクスも上向きとなっていることから、底堅いイメージもありますが、それぞれの移動平均線がレジスタンスとして意識されるため、上値も限られそうです。
1日から2日程度の短期的な売買戦略としては、細かい値幅での戻り売りや押し目買いを考えたいところです。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足チャートは、一時価格が200日移動平均線を上回る局面もありましたが、週末の終値ベースではこれを下回る展開となりました。転換線(赤い細い線)は上昇傾向になっており、目先は底堅い展開も予想されますが、ストキャスティクスが高い水準から下降基調に変化しつつあることから、上値も限られそうです。
レジスタンスは先週の高値22,780円でサポートは転換線や先週末の安値などが集まる22,215円前後を考えております。


このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想