チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
日本電産 <6594> 【 2+→2+】
「車載の収益性が著しく向上。株価の見方は従来通り」
19/3期2Q累計(4-9月)は、売上7,776億円(前年同期比9%増)、営業利益982億円(同20%増)。車載の2Q(7-9月)の営業利益率が16%に達し、精密小型モータと肩を並べるまでに収益性が向上した点が特筆される。売上が飛躍的に拡大し生産効率が一段と高まれば、HDDモータ並みの超高収益分野として中期収益成長を牽引することが期待される。通期業績については、会社計画は達成できるとの従来TIW見方を見直す必要はないとみて、前回TIW予想を据え置く。
予想ROE:15.8% PBR:4.1倍、来期予想PER:22.1倍、来期予想EPS成長率:16%株価(11/2終値):14,705円
Fモデルによる理論株価:8,489円(10月29日by服部隆生)
小糸製作所 <7276> 【 2+→2+】
「計画下方修正も、LED化進展による成長ストーリーに変化なし」
26日発表の19/3期上期決算の減益や計画下方修正を嫌気し29日に株価は急落。しかし、(1)上海小糸剥落影響を除けば成長費用が嵩む中で利益は横這いで推移、(2)下方修正額は1Q決算での上方修正額の取り消し程度で小幅である、などから過度に悲観的になるべきでないと考える。日本、北米、アジアといった主要市場で四輪車、二輪車ランプLED化進展により売上を着実に伸ばしており、高採算のLEDランプ比重増による成長見通しに変化はなく、19/3期TIW予想PER11.6倍など株価指標面も株価下落で割安感が増しているため、投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:14.8% PBR:1.9倍、来期予想PER:10.4倍、来期予想EPS成長率:11%株価(11/2終値):5,570円
Fモデルによる理論株価:6,352円(10月30日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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